API ルーティング（routes/）

routes/ 配下の HTTP ルーターを 1 ページに統合して記述します。
各項目は「概要 / 共通仕様 / 早見表 / 各ルーター詳細 / メモや注意」で構成しています。
※ 本ページのパスは 各ルーターの「マウント先」からの相対パスです（実際の app.use() 側での Base Path に依存）。

概要

• 責務：HTTP エンドポイントの入口。静的 HTML の配信、設定値の取得、プレイリストの取得、動画制御、ビュー切替、管理用の一覧/アップロードなどを提供。
• 関連モジュール（routes/index.js がエクスポート）：
• kioskRoutes, testRoutes, videoRoutes, viewRoutes, aiAssistRoutes, localPlaylistRoutes, configRoutes, adminUploadRoutes, adminListRoutes
• 主な依存：controllers/*, services/*, config/*, public/*, middlewares/errorHandler.js

共通仕様

• Content-Type：JSON を返す API は application/json。静的ページ配信は text/html。
• エラー処理：一部で next(err) により middlewares/errorHandler.js に委譲。
• 認証/認可：現状コード上は未実装（必要に応じて今後追加）。
• 注意：本ドキュメントは提示されたソース断片に基づくため、アプリ側のマウント構成により実パスは前後します。

早見表（エンドポイント一覧・相対パス）

Group	Method	Path	概要	成功時レスポンス	副作用 / 備考
AI Assist	GET	/	public/ai_assist.html を配信	HTML
	POST	/update	テキスト更新（Controller 委譲）	Controller 依存（JSON 想定）
	GET	/latest	最新テキスト取得（Controller 委譲）	Controller 依存（JSON 想定）
Config	GET	/	端末ローカル設定を返す	{ autoPlaylist, screenRotation }	失敗時はデフォルトにフォールバック
Kiosk	GET	/	public/kiosk.html を配信	HTML	offline.html 分岐はコメントアウト
LocalPlaylist	GET	/	playlist.json を読み取り → 正規化して返却	{ records: Item[] }	ない場合は空配列を書き出して作成
	GET	/thumbnail	サムネイル取得のプレースホルダ	200 "not yet implemented"	400（パラメータ不足）
Test	GET	/test1	public/test1.html を配信	HTML
	GET	/test2	public/test2.html を配信	HTML
Video	GET	/	ローカル動画一覧（Controller 委譲）	Controller 依存（JSON 想定）
	GET	/play/:videoFileName	動画再生（Controller 委譲）	Controller 依存（JSON/HTML 想定）
View	GET	/switch/:view	ビュー切替イベントを送出	{ status: "OK", target }	ioLocal.emit('switchView', view)
Admin/List	GET	/	画像/動画の一覧を返す	[{ type, src }, ...]	例外は next(err)
Admin/Upload	POST	/	アップロード（Multer 100MB 制限）	201 { ...meta }	saveFile() 依存（イベント送出はコメントアウト）

各ルーター詳細

AI Assist（routes/aiAssistRoutes.js）

• GET /：public/ai_assist.html を送信。
• POST /update：aiAssistController.updateText に委譲（リクエスト/レスポンス仕様は Controller 実装に依存）。
• GET /latest：aiAssistController.getLatestText に委譲（レスポンス仕様は Controller 実装に依存）。

Note

• UI ページ配信と、テキストの更新/取得 API が混在。JSON のスキーマは Controller 実装に追従。

Config（routes/configRoutes.js）

• GET /：端末ローカル設定を返す。
  読み取り元：/var/lib/signage_local/localSettings.json
  フォールバック（読み取り失敗時）：{ autoPlaylist: false, screenRotation: 'right' }

Note

• 例外は握りつぶし console.error ログの上で安全なデフォルトを返却（常に 200）。
• JSON 形式の妥当性は読み取り側で最低限チェック（JSON.parse 失敗もフォールバック）。

Kiosk（routes/kioskRoutes.js）

• GET /：public/kiosk.html を送信。
  offline.html への分岐はコメントアウト（isOnline 判定の将来拡張用）

Note

• オフライン検知ロジックを有効化する場合は isOnline の実装と HTML パスを整合させる。

Local Playlist（routes/localPlaylistRoutes.js）

• GET /：ローカルの playlist.json を読み取り、正規化された配列を返す。
  パス：path.join(config.CONTENTS_DIR, 'playlist.json')
  ファイルが無い場合：[] を書き出して作成（ログ出力あり）
  入力想定：各要素 { contentId, order?, duration? }（file フィールドでも可）
  正規化：buildPlaylistItem(contentId, order??index, duration)
type は拡張子で推定（.mp4/.mov → video、それ以外 → image）
  duration は数値化（不正値は 10）
  ソート：order 昇順
  レスポンス：{ records: { file, type, order, duration }[] }

• GET /thumbnail：プレースホルダ（未実装）。
  Query：contentId, deviceId は必須（未指定は 400）
  現状は 200 'Thumbnail route not yet implemented' を返す

Note

• config.CONTENTS_DIR の実体（権限/パス）が前提。
• thumbnail は実装時に動画/画像で処理分岐（コメントにヒントあり）。

Test（routes/testRoutes.js）

• GET /test1：public/test1.html を送信。
• GET /test2：public/test2.html を送信。

Note

• 疎通確認/デモ用の静的ページ。

Video（routes/videoRoutes.js）

• GET /：videoController.getLocalVideoList に委譲（ローカル動画の一覧を返す想定）。
• GET /play/:videoFileName：videoController.playVideo に委譲（指定ファイルの再生制御）。

Note

• 具体的なレスポンス形式/エラーコードは Controller 実装に依存。
• :videoFileName のバリデーション（拡張子/パス走査防止）は Controller 側で担保すること。

View（routes/viewRoutes.js）

• GET /switch/:view：ビュー切替。
  処理：ioLocal.emit('switchView', view) を送出し、{ status: 'OK', target: view } を返却
  ログ：[viewRoutes] Switched view to: <view> を出力

Note

• ioLocal はアプリ側で設定済みの Socket.IO 名前空間/インスタンスを想定。
• :view の許容値はフロント側の実装に依存（kiosk, menu, welcome など）。

Admin/List（routes/admin/list.js）

• GET /：画像/動画ファイルの一覧を返却。
  読み取り元：IMAGES_DIR, VIDEOS_DIR（存在しない場合は [] として扱う）
  処理：
  画像 → { type: 'image', src: '/contents/images/<file>' }
  動画 → { type: 'video', src: '/contents/videos/<file>' }
  上記を配列で返却
  エラー：例外時は next(err)（共通エラーハンドラへ）

Note

• ディレクトリの所有権/権限に注意。拡張子フィルタは readdir 結果そのままのため、不要ファイル混入に留意。

Admin/Upload（routes/admin/upload.js）

• POST /：ファイルアップロード。
  ライブラリ：multer（dest: 'tmp/'、limits.fileSize: 100MB）
  入力：multipart/form-data フィールド名 file
  処理：saveFile(req.file) に委譲
  レスポンス：201 { ...meta }（メタ構造は saveFile 実装に依存）
  イベント：uploadFinished の Socket.IO 送出は コメントアウト中

Note

• 100MB 超過時は Multer により自動的に 413 などが返る構成が一般的（エラーハンドラ要確認）。
• 一時領域 tmp/ のクリーンアップ方針と、ストレージ側保存先/命名規則は saveFile 実装に準拠。

メモや注意（全体）

• マウントパス：実際の URL は app.use() の設定に依存（例：app.use('/api/kiosk', kioskRoutes) など）。本書は各ルーター内で定義された 相対パスで記述。
• 静的配信：res.sendFile() のベースは __dirname/../public/。デプロイ時の相対位置に留意。
• エラー整形：admin/list と admin/upload は next(err) を使用。共通ハンドラ側で JSON 形式に正規化することを推奨。
• 将来拡張：LocalPlaylist の /thumbnail、Kiosk のオフライン分岐、AI Assist の I/O スキーマ固定など。