ローカルソケット（local-socket）

端末内の Socket.IO サーバ（ioLocal） の接続ハンドリングと、
ローカルUI用 /admin ネームスペース、および（任意）クラウド側イベント（ioCloud） からの音量系イベントの相互ブリッジを行う。

概要

• ioLocal の 既定ネームスペース（/） と /admin に対し、接続/切断ログと一部イベント受け口を用意。
• setVolume / toggleVolume を forward() で /・/admin・ioCloud（あれば）へ多方向配信。
• ioCloud が与えられている場合、クラウド→ローカルの setVolume / toggleVolume を受け取り、同様に forward。

ネームスペース構成

• /（既定）… ローカルクライアント（プレイヤ等）
• /admin … ローカル管理UI
• ioCloud … クラウド側イベントの受け口（オプション；cloud-socket 側から注入されることを想定）

公開関数

initLocalSocket(ioLocal, ioCloud) : void

• 引数
  ioLocal：Socket.IO サーバインスタンス（必須）
  ioCloud：クラウド側のイベントエミッタ/Socket（任意）
• 戻り値：なし（副作用でハンドラを登録）
• 登録されるハンドラ
  /：connection（接続/切断ログ）
  /admin：connection（接続/切断ログ）
  => 受信：setVolume・toggleVolume → forward('event', payload)
ioCloud（任意）：受信 setVolume・toggleVolume → forward('event', payload)

イベント早見表

受信元	受信イベント	主なペイロード	送出先（forward 先）	概要
/admin	setVolume	{ volume, ... }	/・/admin・ioCloud?	ローカルUIからの音量変更を全方面へ中継
/admin	toggleVolume	任意	/・/admin・ioCloud?	ミュート切替等のトグルを中継
ioCloud?	setVolume	{ volume, ... }	/・/admin・ioCloud?	クラウド指示の音量変更をローカルへ中継
ioCloud?	toggleVolume	任意	/・/admin・ioCloud?	クラウド指示のトグルをローカルへ中継

forward(event, payload) は 3方面へ emit：ioLocal.emit(event, payload) / adminNS.emit(event, payload) / ioCloud?.emit(event, payload)

処理の流れ

1) 既定NS（/）
ioLocal.on('connection', socket => { …; socket.on('disconnect', …) })
現状、個別イベントは未定義（必要に応じ拡張）

2) /admin ネームスペース
adminNS.on('connection', socket => { … })
受信：setVolume / toggleVolume → forward(...)
切断ログを出力

3) クラウド受信（任意）
ioCloud.on('setVolume' | 'toggleVolume', payload => forward(...))

4) forward(event, payload)
/ にブロードキャスト（ioLocal.emit）
/admin にブロードキャスト（adminNS.emit）
ioCloud があれば 逆方向にも emit（ioCloud.emit）

メモ / 注意

• ループの可能性：ioCloud.emit() も行うため、クラウド側で同名イベントをそのまま再ブリッジするとループします。
  解法：クラウド側で起点フラグを付けて再送防止／イベント名を分離（例：setVolume:cloud vs setVolume:local）。
• 不要な全体ブロードキャスト：forward() は / と /admin の両方に送信します。必要に応じて 宛先を選別する実装へ分割することを推奨。
• 認証/認可：現実装は誰でも接続できる前提。管理UI（/admin）はトークン等の保護を推奨。
• スロットリング：setVolume が高頻度に流れる可能性があるため、レート制限やデバウンスの検討を。
• ログ量：接続/切断ログは環境によって多くなる。ローテーション設定に留意。